さて、いよいよ迎えた出港の朝---誰かが「機関室が浸水している!」と、大声で叫ぶ---すぐ一等機関士が機関室に入り、何やらコックを操作して騒ぎがおさまった。
原因はビルジ(アカ水)排出用キングストンバルブ(舷外弁)の閉め忘れであった。
©2002 Kaneo Kikuchi
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